メーカー・IT企業の特徴

業界研究のやり方

業界研究とは、入社希望の企業を選んだり採用選考試験のための知識を得たりするために、対象とする業界に属する企業群を様々な視点から認識・評価してみることを言う。ここでは、特に、メーカーや情報通信業といった「モノづくり業界」を目指す皆さんに向けた業界研究の視点について触れていきたい。

メーカーの業界研究の視点

■モノづくりのフローに意識的になろう メーカーの業界研究を行う際に大事なことは、モノづくりのフロー(流れ)を知るということである。皆さんが普段便利に使っているモノを作り上げるためには、まず原料が必要となる。原型をとどめない原料はそのままでは製品に使うことはできないので、使いやすい材料に加工される。材料はそれぞれの製品を作るときにさらに使いやすくするために加工される。加工された加工材(部材)を組み合わせて部品ができあがる。できあがった部品を組み立てて初めて顧客の手元に届く最終製品ができあがる。 世の中のモノと言われるものは、ざっとこういったプロセスを経て作り上げられるのが普通だ。では、モノを作り出すのに必要となるそれぞれのプロセスを一つの業界が担っているのかというとそうではない。モノづくりのフローのそれぞれのパートを担っている業界があり、そして、その業界に属している個々の企業が存在するのである。日常生活の中では、こういったモノづくりの見えない部分を担っている業界や企業を知る機会は少ない。最終製品であればロゴを見ることで認識できるが、材料や加工材、部品などについては、どんなに優れた製品であってもあえて調べてみない限りどんな業界や企業がそれを作っているのかを知ることはできない。就職活動の業界研究の時には、目に見えない業界や企業を意識するべきである。みなさんが普段何気なく使っているモノが作られるフローを分解してみることが業界研究の第一歩となる。

■業界同士の協力関係について知ろう モノづくりは、他業界との協力関係があって初めて成り立つものである。質の良い製品がつくりたいのであれば、質の良い原材料・部品といった他業界が生み出すものが必要になってくる。したがって、モノづくり業界の業界研究では、興味ある業界からその協力業界まで興味の幅を広げてみることが極めて重要だ。就職活動においては、最初に希望していた業界と関係性が深い協力業界で自分にとってやりがいのある仕事を発見するということが決して珍しくない。リサーチの範囲を広げて、自身が活躍できそうな分野の選択肢を広く持ってみてほしい。

■日本が誇るBtoB企業を意識してみよう BtoB企業とはBusiness to Businessの頭文字をとった言葉で、主に企業間取引を行っている企業のことを指す。BtoB企業は、原料、材料、加工材、部品といった、目に見えないパートを担う企業群であり、一般消費者がその製品の恩恵を日常的に受けているにもかかわらず、全く知られていないという特徴がある。こういったBtoB企業群は認知されていないだけで、ワールドワイドで非常に大きな売り上げ規模を持っていたり、優れた技術力で大きなシェアを持っている、いわゆる「優良企業」が大量に含まれている。実は、日本はこのBtoB企業が非常に強い。モノづくり業界を研究するのであれば、必ず、このBtoB企業に注意を向けるべきである。

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