自動車部品1(エンジン・駆動系)
世界的なEV(電気自動車)化の加速で駆動系部品開発が変化。CASEに対応する新技術開発に向け、事業構造の転換を急ぐ日本各社。
駆動・電動、操縦装置
総合サプライヤー
世界的なEV化前倒しで変わる自動車部品開発
自動車業界は、電気自動車や水素自動車などの次世代自動車を開発し実用化している。それを支えているのは、部品メーカーの新たな技術開発だ。世界的なEV化前倒しで、商機が拡大し開発投資も高まっており、EVの開発体制の見直しをするなど、電動化への戦略転換を加速させている。ただ、EV化でガソリン車の部品の3割強が不要になると言われている。特にエンジン部品などを中心としているメーカーにとっては、企業の存続に関わる課題であり、各社が事業構造の転換に注力している。
CASE
自動車業界はCASEの対応に注力している。CASEは「Connected(つながる車)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェア/サービス化)」「Electric(電気自動車)」の頭文字をとった造語で、次世代技術の総称と言われている。自動車開発がCASEによって進化すると言われる中、デンソー、アイシン、アドヴィックス、ジェイテクトの4社は、2019年4月に自動運転・車両運動制御などのための統合ECUソフトウェアを開発する合弁会社を設立。4社の技術知見を結集することで世界をリードしている。